リニア新幹線が名古屋まで開業した際の東海道新幹線について、1月30日にJR東海の丹羽俊介 社長が静岡県内に停まる「ひかり」号を増やす考えを明かしたことに対し、静岡・浜松両市の市長は経済効果に期待を寄せました。
30日に県庁を訪れ鈴木知事と面会したJR東海の丹羽社長。
会談は冒頭以外非公開でしたが、終了後に丹羽社長はリニアが名古屋まで開業した際には静岡駅と浜松駅に停まる新幹線「ひかり」号を1時間に1本から2本へと増やす考えを明らかにしています。
こうした中、静岡市の難波市長は31日に歓迎の意を口にしました。
静岡市・難波喬司 市長:
経済効果はあると思う。(ひかりが)1時間に1回だと利便性が悪い。観光客だけでなくビジネスの人も気楽に来ることができる。スピードもいま最短で品川から47分くらい。一番速いのが。これは東京圏と一体くらいの距離になっているので、そうするとこちらでどんどんビジネスをやっていける。東京に吸い取られるのではなく静岡市でビジネスをしていても東京でやっているのと同じくらいの感じになってくると思う
また浜松市の中野市長も…。
浜松市・中野祐介 市長:
(東海道新幹線に)気軽にアクセスできるようになるということは、さらに地域の経済・産業の活性化にもつながると思っているし、インバウンドをはじめとする観光の振興という点でも非常に大きな効果が出てくると思う。三遠南信道が完成するとリニアの長野県駅、飯田市にできる駅が浜松の北の玄関口にもなりうるので、ぜひ東海道新幹線の利便性向上も合わせて進めてほしい
また、丹羽社長はリニアが大阪まで全線開業した場合には、静岡・浜松両駅への「ひかり」の停車本数をさらに増やすことも目指すとも話しています。