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熱海の人気に一役!”昭和レトロ”  懐かしさとかわいさと豪華さ? コロナ禍が明けてV字回復の裏に

全国屈指の観光地・静岡県熱海は、訪れる観光客の数がコロナ禍前に迫るV字回復を遂げています。その要因の一つとなっていそうなのが「昭和レトロ」。人気の秘密を取材しました。

平日も観光客でにぎわう熱海駅前の商店街。

コロナ禍からの回復を遂げた温泉地で楽しまれているのが昭和の懐かしさ溢れる「レトロ」な雰囲気です。

観光客(東京から):
店の雰囲気とかは昔ながらという感じで結構よかった

観光客(東京から):
この商店街がレトロな感じ初めてこういう感じの商店街に来た

こちらは今から55年前の熱海市内の様子です。

商店街には浴衣で散策する多くの人たちの姿が…。

高度成長期には新婚旅行や社員旅行の目的地として人気で、年間500万人を超える観光客が訪れていました。

その後、観光地としては低迷した時期もありましたが、当時から残る店や施設が「レトロ」でカワイイなどと若者を中心に人気となっています。

では、市内にはどんなお店があるのでしょうか?

まず伺ったのは創業66年の純喫茶「cafe 田園」。

店内には鯉が泳ぐ生け簀があり、凝った装飾が昭和の贅沢さを感じさせます。

この店一番の人気メニューはレトロの定番・ナポリタンです。

創業当時から隠し味にはこだわりのバターを加えていて、いまも変わらない味を守り続けています。

他にも昭和といえば!なメロンソーダやプリンも「写真映えする」と人気だということです。

観光客(東京から):
インスタグラムで行っている人がいて見つけました。店がすごく落ち着いている雰囲気が素敵だと思ったのと鯉がいるのが珍しいと思って選びました

観光客(東京から):
椅子の模様だったり独特なものが多くていい雰囲気だなと思う

さらにブームのけん引役とも言えるのが、相模灘に面した「ホテルニューアカオ」です。

館内に入ると大きなシャンデリアが並び細やかな装飾が施されたテーブルやイスが配置されたロビーが…。

最大300人が収容可能な豪華なダンスホールやホテルの名物、オペラの劇場のような空間が広がる「メインダイニング錦」など、昭和レトロが目新しい若い世代も昭和を懐かしむリピーターも惹きつけ、2024年はコロナ禍前を2割上回る宿泊者が訪れたといいます。

ホテルニューアカオ 広報マネージャー
杉山聖也さん:
SNSを通じて若い世代の客が非常に増えたという印象がある。ホテルの内装などどこをとってもフォトスポットになる場所がたくさんあるので、館内で写真を撮っていただいているのをよく目にする

2023年の熱海市の宿泊者数は282万人あまりとコロナ禍前の水準だった300万人台に近づいてきています。

熱海の観光にとって昭和レトロの存在感が増しています。

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