無罪判決が確定した袴田巖さんの弁護団は29 日、袴田さんが拘束されていた期間の補償金として2億1700万円あまりを裁判所に請求しました。
59年前に起きた殺人事件の犯人として一度死刑判決が確定した袴田巖さんは2024年、やり直しの裁判を経て無罪が確定しました。
法律では身柄を拘束された人が無罪になった場合、刑事補償として1日あたり1000円から最大1万5000円を国に請求できます。
弁護団は29日、袴田さんが2014年に釈放されるまでの47年7カ月にわたり不当に身柄を拘束されたとして、上限額となる2億1700万円あまりを裁判所に請求しました。
請求では「死刑の恐怖にさらされ、その肉体的精神的苦痛による損害の程度は計り知れない」と説明していて、認められれば過去最高額となる見通しです。