静岡県の森貴志 副知事と増井浩二 副知事は1月24日までに退任する意向を申し出ました。
2人しかいない副知事が同時に退任意向を示すのは異例です。
なぜ、副知事2人が同時期に退任となるのか?関係者は鈴木知事が元総務官僚の平木省 氏の副知事就任を実現させたい中で出た動きとみています。
鈴木知事は元々2024年9月、浜松市で財政部長として市長時代の鈴木知事の元で働いた平木氏の副知事就任を目指しました。
しかし、増井副知事は浜松市出身で、元浜松市長の鈴木知事を含め“浜松色”が強すぎることに最大会派・自民改革会議から異論があがり断念した経緯があります。
その後も平木氏の副知事就任を模索する中で、関係者は2枠を同時に空けることで平木氏以外のもう1枠に議会が同意をしやすい人物を充てられるなど総意を得やすい環境をつくったとみています。
-西原さんは今回の動きをどう見られていますか?
総務省地域力創造アドバイザー
西原茂樹さん(元牧之原市長):
平木さんは浜松市の行政改革を仕切った人で、鈴木知事が県の行政改革を進めるというなら重要な人物となる。
増井さんは浜松だから、そのままでは西部出身者ばかりになってしまう。
一方、塚本さんは川勝知事と(関係が)良くなくて副市長で出されたが、優秀な人物。東部出身だから平木さんの西部に対して東部・西部1人ずつとバランスをとって良い落しどころに持っていった感じ