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販路拡大を目指しタイ・バンコクで”売り込み” 2024年に続いて開催のジャパンセレクション 質の高さを武器に商機を見込む

トランプ大統領の就任による影響が懸念される一方、成長するアジア市場に商機を見込んだ静岡県内企業の動きも出てきています。1月16日から18日にタイの首都バンコクで開かれた商談会を取材しました。

杉村祐太朗 記者:
牡蠣やアワビ、金目鯛、さらには富士山サーモンまで。新鮮な海産物が並んでいます。このように日本の選りすぐりの商品を海外にPRするイベントがタイ・バンコクで開かれています

2024年に続き2回目の開催となった、その名も「ジャパンセレクション」。
 
全国から海外への販路拡大を目指す約50事業者が集まり、地元の特産品などをタイの業者に売り込みます。

2024年はこのイベントから170件以上の商談につながったこともあり、会場では熱の入ったPRが行われていました。
 
杉村祐太朗 記者:
会場の一角には静岡のブースもあり多くの人で賑わっています

静岡市や焼津市など県中部の6市町や磐田市からやって来たのは東京に次ぐ多さの7つの事業者。

目指すのは海外販路の拡大です。

「わさび漬け」でおなじみ、静岡市の田丸屋本店は国産本わさびのチューブやわさびを使った調味料を売り込んでいました。

わさびの栽培方法が世界農業遺産に認定されたことも追い風となり、反応は上々のようです。

田丸屋本店 営業部・滝勝彦さん
ワサビが知られている部分もあって、おいしいと言ってもらえるのでありがたい

牧之原市でトマトの生産・販売を行うトマトップは今回が初出展。

酸味と甘みのバランスの取れた完熟トマトを贅沢に使ったソースをアピールしていました。

来場者:
斬新さを感じた。普段使っているソースは塩辛い味を先に感じていたが、このソースは甘くてうまみがある

トマトップ・山本義明 社長
海外でも絶対喜んでもらえると思っているので、自信を持ってこれからも海外に展開していくことはいいのではないか

所得向上によって食への“本物志向”が進むタイでますます人気が高まる日本食。

国内市場が縮小する中、質の高さを武器に海外に商機を見込む県内企業が増えています。

主催者は「2026年以降もイベントを開催し、日本企業のタイへの進出を後押ししていきたい」と話しています。

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