大寒の20日、静岡県内は各地で3月並みの気温となり寒さは緩んだもののインフルエンザはいまだに猛威を振るっています。患者数は4週連続で警報レベルを超えていて浜松市の小児科医にも発熱した子供が殺到しています。
浜松市中央区の小児科医「チルドレンクリニック」。
20日も午前中だけで10人以上の子供たちが訪れ発熱を訴えていました。
チルドレンクリニック・辻徹 医師:
昨日の夕方に(熱が)出て夜38℃、朝37度2℃で今また上がってきた感じね。だいぶつらそう?
母親:
元気です
チルドレンクリニック・辻徹 医師:
元気ね
県内でのインフルエンザの患者数は4週連続で警報レベルの基準を超えていて、この病院でも多い日は1日30人に上る感染を確認しています。
幼稚園に通うこちらの男の子は19日夜、38℃台に熱が上がり診察を受けたところインフルエンザのA型にかかっていることが判明しました。
チルドレンクリニック・辻徹 医師:
お母さん、うっすらだけどAのところに線が出ているのでインフルエンザ
辻医師はコロナ禍の間、インフルエンザが流行しなかったため免疫機能が落ちていたことや予防接種を受ける人の減少が拡大の要因とみています。
チルドレンクリニック・辻徹 医師:
インフルエンザのB型が出始めているから、まだひと山ふた山来るのではないか。今からでも遅くないので予防注射を受けてほしい
県は17日にインフルエンザの流行はピークの終わり頃との見方を示しましたが、インフルエンザB型が出始めるなか患者数が高い水準でしばらく続く可能性もあるとみています。

1月17日時点でのインフルエンザの患者数は一医療機関当たり47.73人。
前々週の68.3人よりは減少しているものの警報レベルを大きく超えた状況が続いています。
県は現在の状況について流行のピークの終わりごろとみていますが、B型も出始めていることから警戒を呼び掛けています。