世界文化遺産の韮山反射炉を建てた江川坦庵が過ごした伊豆の国市の邸宅では1月11日、正月の伝統行事”具足開き(ぐそくびらき)”が行われました。
具足開きは正月に鎧兜へ供えた餅を下げ割って食べる武家に伝わる伝統行事で、江川家では300年以上受け継がれています。
11日は坦庵の末裔であり江川家 第42代当主の洋さんや近隣の住民など約30人が集まり、斧を使って代わる代わる鏡餅を割り、1年の無事を祈りました。
このあと「田作り」に「紅白のなます」、さらに馬の蹄に見立てた「たくあん」という江川家の伝統、質素倹約な正月料理が並んだ祝賀会が開かれ、新年を祝う和やかな雰囲気に包まれていました。