暴力団組員による「ヤミ金」事件をめぐり、静岡県内外の被害者が弁護士や県警の支援のもと組のトップらに損害賠償を求めた訴訟で、和解していたことがわかりました。
訴えを起こしていたのは県内外に住む10人で、県警によりますと指定暴力団・稲川会傘下の元総長と元幹部は無登録で貸金業を営み、この10人から法外な利息をとる「ヤミ金」行為をして有罪判決を受けていました。
10人は弁護士や県警の支援のもと、有罪となった2人に加え稲川会トップの男とナンバー2の男の計4人に対し損害金1300万円の賠償を求めていました。
この訴訟について10月1日までに和解が成立し、刑事事件で立証できた約1100万円が被害者のもとに戻ったということです。
県警は「今後も弁護士と連携し、暴力団の犯罪抑止や資金源の根絶を目指して活動していきたい」とコメントしています。