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【衆院選】自民前職の1強状態が続く静岡5区…立憲と共産の新人が風穴を開けられるか 選挙戦も終盤戦へ

衆院選は公示から1週間が経ちました。このうち富士市や三島市などを選挙区とする静岡5区には3人が人が立候補していて、選挙戦も後半に入る中、各候補による舌戦がより熱を帯びています。

下山一美 候補のキャッチフレーズ

日本共産党・下山一美 候補:
根本的に政治運営の基本的な姿勢を改めること、そのためには日本共産党が何としても議席を増やして国会に大きな影響力を与えたい

日本共産党の新人・下山一美さん(71)。

キャッチフレーズには「くらしの守り手」を掲げています。

下山一美 候補

平和の実現や世の中を良くしたいとの思いから22歳の時に入党。

日本共産党・下山一美 候補:
日本共産党は企業や団体献金を1円も受け取っていない。さらに政治をゆがめる政党交付金は1円も受け取っていない唯一の政党

三島市の市議会議員を6期24年務め、主に福祉分野に力を入れて取り組んできました。

金権腐敗の自民党政治を切り替えると意気込み、消費税の減税や学校給食の無償化などを訴えています。

日本共産党・下山一美 候補:
お金は大企業ではなく高齢者や地域の皆さんに回してこそ経済はよくなっていくと確信している。こうした政策を日本共産党に今回躍進させ、やらせて欲しい

支援者宅で食事する下山一美 候補

午前の演説を終えると向かった先は支援者の自宅。

多忙な時期だからこそ「食事は大事」と話し、手作りのチキンカツや赤飯を食べて英気を養います。

日本共産党・下山一美 候補:
まずこの大きなお皿が四角いお皿がパッと目に入って「カツだなあ」と。選対の皆さんの心意気が伝わってきた、本当にうれしい。それからこの蓋を開けたらお赤飯。普段なかなか食べないけど栗まで入っているので、これもうれしかった

下山一美 候補

71歳で臨む初の国政選挙ですが、今回の選挙を「日本の未来にとっての正念場」と位置づけ、最後まで戦い抜く覚悟です。

日本共産党・下山一美 候補:
広い範囲を駆け巡る選挙で確かに体力的にはきつくないとは言えないが、このように地域の皆さんに支えられて頑張っている。最後までへこたれずに頑張っていきたい

外山和之 候補のキャッチフレーズ

立憲民主党・外山和之 候補:
双方が票を取り合って交代しながらお互いに良くなる普通の民主主義を取り戻したい。それが政権交代であり、われわれ野党の役目

立憲民主党の新人・外山和之さん(61)。

キャッチフレーズは「政権交代までが民主主義」です。

外山和之 候補

立候補を決めたのはわずか1カ月前。

自民党の候補以外に名乗りをあげる人がいない中、反自民の票の行き場がなくなることに危機感を抱いたことが理由でした。

立憲民主党・外山和之 候補:
富士高でも教えた、退職まで伊豆中央、清水東などで教えていた「政権交代は繰り返されてこそ、みんなが幸せになる」。それが民主主義で、政権交代の理念

百人一首をする外山和之 候補

長年、社会科の教師として県内の公立高校で民主主義の重要性を説いてきた外山さん。

政権交代を目指すと共に若者や現役世代、高齢者が暮らしやすい社会を作りたいと訴えます。

この日は特技の百人一首で精神統一。

在職中は部活動の顧問として生徒を日本一に導いたと言います。

立憲民主党・外山和之 候補:
一番集中しますね、かるたは1枚1枚だが、1票1票集中してお願いしていく

外山和之 候補

立憲民主党・外山和之 候補:
生まれ育った富士の街で街頭演説ができてものすごくうれしい。富士第一小学校のみなさんこんにちは、僕も学びました

初めての選挙戦で、さらに準備期間もほとんどありませんでしたが、地元の富士市を中心に足を使って有権者と触れ合いながら知名度向上に力を入れています。

立憲民主党・外山和之 候補:
同級生や後輩や先輩、少しずつさざ波が起きてきた。大きな波にする

細野豪志 候補のキャッチフレーズ

自民党・細野豪志 候補:
この国の安全保障を確立をして子供たちに安心して生活してもらえる国を残したい。そして弱き立場の人に寄り添ってみんなが元気に過ごせるような日本にしたい

自民党の前職・細野豪志さん(53)。

選挙戦で使用しているキャッチフレーズは「ことを為すために」。

細野豪志 候補(2021年当時)

2000年に旧静岡7区で初当選すると、民主党政権下では内閣府特命担当相や環境相などを歴任しました。

その後、紆余曲折あって前回選には無所属で挑む形となりましたが、他を寄せ付けつけない圧倒的な勝利を収めると、その実績を引っ提げ遂に自民党入り。

今回は長年支えてくれた支援者と自民党の組織を融合させることに腐心しながらの戦いです。

自民党・細野豪志 候補:
わたくしにとっては初陣。自民党の公認候補として何としても結果を出さなければならない

細野豪志 候補

9月の総裁選では推薦人のひとりとして石破首相を支援。

しかし、だからこそ苦言も忘れません。
 
細野豪志 候補:
わたし石破首相に、選挙が終わったらこれだけは言いたい。政策活動費はもう廃止にしようではないか。それくらいの改革をやらなければいけない。そして、政党としての信頼を取り戻さなければならない

細野豪志 候補

「政治的な野心はない」と口にはするものの現実的な外交安全保障などを実現するため自民党に入ることを望んだだけに、圧倒的な結果を残して党内での立場の確立を狙います。

掲げる目標は18万票。

過去に一度しか届いたことのない得票数ですが、結果にこだわり最後まで駆け抜けます。

細野豪志 候補:
当選させてもらえれば立場が明確になる。「ことを為す」という意味ではやりやすくなる。それは勝ち負けもあるが得票数に出てくるので、最後まで徹底して支持を呼び掛けて戦いきりたい

静岡5区は1強の状態が続くのか。

それとも新人2人が風穴を開けるのか。

戦いは終盤に入っていきます。

静岡のニュースを発信!静岡で何が起きているのか。これからどうなるのか?丁寧に詳しくお伝えします
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