10月1日に発足した石破内閣で経済安全保障担当相に任命された城内実 大臣が2日、就任会見に臨み、「幅広い分野を何とかしっかり勉強し、取り組んでいきたい」と述べました。
10月2日午前に開かれた就任会見で、「極めて重要な分野であり、しかも広範多岐にわたる担務がある。1つ1つしっかりと事務方のみなさんと協議しながら、教えてもらいながら、早くしっかり仕事ができるように頑張っていきたい。経済安全保障以外の分野もあるので、幅広い分野を何とかしっかり勉強し、取り組んでいきたい」と抱負を口にした城内実 経済安保相。
「経済安全保障を確保することは我が国の平和と安全・繁栄を含む国益を守るうえで重要だと考えている。自由かつ公正な経済活動に十分に配慮しつつ、国家及び国民の安全を経済面から確保することが喫緊の課題であることは言うまでもない」とした上で、「まずは経済安全保障推進法で定められているサプライチェーンの強靭化、基幹インフラの事前審査制度、先端重要技術の開発支援、特許出願の非公開制度の4分野すべてを引き続き着実に運用していく。経済安全保障分野における情報保全のさらなる強化を図る観点から、5月に成立した重要経済安保情報保護活用法の施行に向けて、運用基準の策定等に全力で取り組む。これらの分野に留まらず経済安全保障に関する様々な課題についても幅広い関係省庁の先頭に立って、スピード感を持って対処していきたい」と所信を述べました。
また、原子力政策については「安全確保を大前提としつつ、国民の理解と信頼を得ていくことが重要」と話し、自身や内閣府の役割について「中立的俯瞰的視点から関係省庁としっかり連携し、検討と取り組みを進めることが重要。我が国のプルトニウム利用の透明性の確保など、原子力の平和利用にもしっかり取り組んでいく」との考えを示しています。
一方、高市早苗 前経済安保相の後を受けることになった点に関しては「総裁選で大健闘され、知見も大変ある方の後任となることは非常にプレッシャーになっているが、しっかり勉強し、頑張って自分の担務に取り組んでいきたい」と決意を新たにしました。