10月1日は多くの企業で2025年年春に入社する学生などの内定式が開かれました。静岡県浜松市に本社を置く楽器メーカー・ヤマハでは内定者がスーツではなく、私服など自由な服装で集まりました。
内定者:
見ての通りヤクルトスワローズというプロ野球のユニフォームを着ています
1日、浜松市のヤマハ本社に集まっていたのは2025年の春に入社予定の内定者 約60人。
会場を見渡すと…スーツを着た人の姿がありません。
従来の内定式よりも気楽な気持ちで親睦を深めてもらおうとヤマハが設定したドレスコードは「自分らしさを表現できる服装」。
野球のユニフォームや法被などそれぞれの個性が光ります。
内定者:
学園祭でチームで制作した法被を持ってきた。この法被を着て、神輿を担いで上野公園を練り歩きました
内定者:
私は男性なのですが、かわいい服を着るのが好きなので、この格好できた。ヤマハの製品のボーカロイドが好きで、ライブに行くときはこういう服を着ている
参加者たちは互いに自己紹介をしながら入社後への思いを高めていました。
内定者:
それぞれの価値観や、それぞれがどのように思っているかわかる場になった
内定者:
楽しくリラックスした雰囲気で内定者と会話ができるので、最初の一歩としてとてもありがたい会
ヤマハは2023年から内定式ではなく、こうした形をとっていて、入社前から内定者同士が関係を深められるほか内定辞退の防止にも成果が出ています。
ヤマハ 人事部採用グループ
鈴木啓太リーダー:
入社時点で同期の関係性ができていて、一体感がすでに出来上がるのが大きな成果。新入社員の個性をありのままに生かし、持ち味を発揮していただく職場でありたい
ヤマハは2025年以降もこうした取り組みを続けていく予定です。