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静岡・鈴木康友 知事が副知事人事案の提出見送りを決断 任期途中の交代を検討も県議会の理解得られず

静岡県庁

静岡県の鈴木康友 知事は森貴志 副知事を退任させた上で、浜松市の財政部長などを務めた元総務官僚・平木省 氏を後任に充てる人事案を県議会9月定例会に提出する方針でしたが、過半数を占める県議会最大会派の理解が得られず、見送ることを決めました。

静岡県の鈴木康友 知事は現在2人いる副知事のうち、リニア中央新幹線に関わる問題などを担当する森貴志 副知事を退任させた上で、元総務官僚の平木省 氏を充てる人事案を現在開会中の県議会9月定例会に提出する方針を固めていました。

県議会の過半数を占める自民改革会議などには9月26日に副知事人事に関する議案の説明をしていますが、自民改革会議からは任期を折り返したばかりの森副知事を退任させる理由が不明瞭であることなどを問題視する声が挙がり、鈴木知事は30日までに自民改革会議の執行部に対して提出を見送る考えを伝え、自民改革会議では30日朝、緊急の役員会と議員総会を開いて、所属議員に対して県の方針転換を説明しました。

平木氏は鈴木知事が浜松市長を務めていた際に市の財政部長を務めていて、関係者によるともう一方の増井浩二 副知事が現在の浜松市出身で鈴木知事とは高校の同級生であることから、自民改革会議の中では県中部や東部を軽視するかのような起用方針にも疑問の声が出ていたということです。

鈴木知事は2024年5月に行われた県知事選の際、東部・伊豆地区を担当する副知事を置きたい意向を示していました。

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