1966年6月に当時の清水市にある味噌製造会社の専務宅で一家4人が殺害された強盗殺人放火事件、いわゆる袴田事件の再審公判をめぐっては9月26日に静岡地裁が袴田巖さん(88)に対して無罪を言い渡すとともに、捜査機関による証拠ねつ造を認定しました。
閉廷後、弁護団主催の会見などに出席した袴田さんの姉・ひで子さんは午後9時半頃、浜松市中央区にある自宅へ戻ると「大変うれしい1日でした。長くなったけどね、無罪判決もらってとてもうれしく思っています」と安堵した表情を浮かべ、いま何をしたいか問われると「お風呂入って寝たい、早く寝たい」と笑いました。
ひで子さんは会見で「ちょっと顔色を見まして、きょうかあすのうちに『無罪になったよ』ということを言いたいと思います」と話していましたが、巖さんは風呂に入っているようで、「きょうは話をしないと思う。私も疲れてますので、あす以降にまた話をしたいと思っております」と述べています。