目次
パリ五輪で大活躍したフェンシング日本代表。男子フルーレ団体が日本初となる金メダルを獲得したほか、男子エペの加納虹輝 選手が金メダル、女子サーブル団体の銅メダルなど5つのメダルを全種目で獲得するという快挙を成し遂げました。
こうした中、“フェンシングの街”静岡県沼津市では9月14日から全日本選手権が開かれました。
最高峰の試合に大勢の観客
沼津市は日本フェンシング協会と2019年に連携協定を結び、競技のサポートや環境づくりを進めてきたほか、オリンピックの事前合宿も行われてきました。
竹下昇輝 記者:
フェンシングの全日本選手権・個人戦がきょう14日から始まりました。日本で一番強いフェンサーがここ沼津市で決まります。
2023年に引き続き沼津市の香陵アリーナでは日本最高峰となるフェンシングの全日本選手権が14日から開かれています。
メダリストたちの試合を直接見ることができるとあって、会場には大勢の観客が詰めかけていました。
「自分も強くなりたい」
開幕初日は女子フルーレと男子エペが行われパリ五輪のメダリストたちが続々登場しました。
静岡市から来場:
全然剣の先が見えなくて皆さん本当に練習の賜物だなという感じで見てました
フェンシングを習う沼津の中学生:
これから自分ももっとオリンピアンみたいに頑張って強くなりたいと試合を見ていて思いました
メダリストの活躍は?
女子フルーレ団体で銅メダルを獲得した東晟良 選手は、準々決勝で同じく団体メンバーの菊池小巻 選手に対し15対10で勝利すると勢いそのままに決勝に進出。
決勝では日本女子体育大学の長瀬凛乃 選手に対し得意のカウンター攻撃で得点を重ねますが、一歩及ばす準優勝で大会を終えました。
女子フルーレ準優勝・東晟良 選手:
沼津に合宿で何度も来てお世話になっているので、こうやってフェンシングをしているところを沼津の皆さんに見せられて、決勝でも戦うことができてうれしく思います
一方男子エペでは団体銀メダルを獲得した山田優 選手が安定した試合運びで勝ち進み決勝に進出。
決勝では専修大学の大家謙介 選手に対し長いリーチをいかしたカウンターや一瞬の隙を突いた攻撃などで序盤からリードを許さず15対10で勝利。
5年ぶり3回目の優勝を果たしました。
男子エペ優勝・山田優 選手:
加納が出ていたら、そこで優勝できていたらもっと嬉しかったのかなと思う。自分もいますし、そこに勝って初めて日本のチャンピオンなので、ここが終わりではなくてまた来年に向けたスタートだと考えて切り替えて、来年に向けて頑張ろうと思いました
「間近で子供たちが見て感動」
16日の最終日は男子フルーレと女子サーブルの試合が行われ、パリ五輪フルーレ団体で金メダルを獲得した敷根崇裕 選手や永野雄大 選手などが登場し、会場を魅了しました。
観客席には立ち見の観客もいて市の担当者も大会の盛り上がりを感じていました。
沼津市ウィズスポーツ課・町田真示 課長:
昨年に比べても大勢の市民が熱い声援を送っていただいて本当にうれしい。間近で子供たちが試合を見て、とても感動していると思う
フェンシングの街を掲げる沼津市では、今後も大会や合宿の誘致し競技の活性化につなげていく方針です。