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突風被害でイチゴハウスが全壊…一念発起しシャインマスカットの本格栽培に着手 実りの季節到来

3年前に静岡県牧之原市を襲った竜巻と見られる突風で、ハウスが全壊したイチゴ農家が一念発起してシャインマスカットの栽培を本格的に始め、2024年も実りの季節を迎えました。

竜巻の被害を受けたイチゴハウス(2021年)

牧之原市に住む小関晴美さんと夫の弥八さん。

晴美さんは元々イチゴ農家でしたが、2021年5月に市内を襲った竜巻と見られる突風でハウスが壊滅的な被害を受けました。

小関晴美さん:
あの竜巻で1000坪のハウスが全滅だった。もう農業を辞めようと本当に打ちひしがれた

シャインマスカット

こうした中、全壊したハウスから見つかった約300房のシャインマスカット。

晴美さんが当時まだ会社勤めをしていた弥八さんに定年退職後、育ててもらおうと植えていたもので、2人は一念発起して本格的な栽培を始めました。

小関晴美さん:
主人が丹精込めて毎日(シャインマスカットが)彼女のように朝5時にここに来て、暗くなるまでここにいるので本当にうれしい

購入した人

最初の2年間は苦難の連続でしたが、2023年やっと初めての出荷にこぎつると2024年も実りの季節を迎えました。

2人の愛情がたっぷり詰まった甘くて大粒のシャインマスカットの評判は瞬く間に地元で広がり、多くの人が買い求めにやってくる人気の味となっています。

購入した人:
苦労はあったと思うが、本当に甘くておいしかったのでみなさんに食べてもらいたい

購入した人:
独学でここまで来るのはすごい。2人とも熱い。仕事が

購入した人:
1粒1粒大きくて、みずみずしそうに見えて今から楽しみ

小関晴美さん

ただ、2人の情熱が薄れることはなく、より形がよく糖度の高いシャインマスカットを作っていくことが今の目標です。

小関弥八さん:
いま70歳なのでどこまで体が動くかわからないけれど、体が動く限り頑張りたい

小関晴美さん:
あの時の竜巻は今でも恐ろしかったと思うが忘れる。忘れようとしている。みなさんから「よかったね」「頑張ったね」という声を聞くと、これでよかったのだと思うようにしている

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